有馬記念2強に対抗する2頭とは。

馬場

先週の中山芝コースは水準より0秒7前後速い時計の出る馬場。JRA公式では「3コーナーから4コーナーの内側に傷みが出始めましたが、その他の箇所については概ね良好な状態です」と記載がある通り、まだまだ良好な馬場コンディション。

土曜は前日の雨の影響でやや差しが決まっていたが、乾いた日曜は4角5番手以下から連対した馬は10頭中2頭のみ。その2頭は4枠7番と4枠4番と明らかに先行内有利の傾向。高速上がりも必要なく前々でスピードの持続力が生きる馬場だった。また騎手コメントでも馬場に関してはなし。

今週は土曜が曇り予報で降水確率40%とあるが恐らく降らなそうな感じだ。であれば週を通して降水がなく引き続きやや速めの時計、かつ先行内有利の馬場を想定。逃げ・先行馬でHラップ対応力のある馬、内枠差し馬に注目する。

適性

過去5年
過去5年4番人気以下

過去5年4番人気以下で馬券になったのは4頭のみだが、二桁人気に近い馬が馬券に絡んでヒモ荒れは見込める。脚質傾向は近2年こそ上がり上位馬が強い傾向に映るが、昨年は時計の掛かる馬場で終いの脚を要求される特殊な馬場、一昨年は逃げ馬が多数そろってHペースになった影響が大きい。

その年を除けば9頭中6頭が4角5番手以内の競馬で上がりも4位以下と、本来はスピードの持続力とスタミナが要求されるレース。

今年は近走内容と枠順から主導権はパンサラッサだろう。なら自身はHペースでも後続は平均ペース程度。良馬場の平均ペースなら傾向通りHラップ対応力のある先行馬や差し馬なら長く脚を使えるタイプが合う。

今年の出走馬でHラップ対応力があり、ある程度の位置で運べる馬は。

・エフフォーリア

・クロノジェネシス

・ディープボンド

・ステラヴェローチェ

今週もほぼ上位人気馬になってしまったが仕方ない。

エフフォーリアクロノジェネシスの2頭は上がりの脚が頭ひとつ抜けておりペースの緩急に問題なく対応できるレベル。仮にスタミナが問われるレースになっても上がりを落とすことはないだろう。レースによって位置取りが異なる様に流れ次第で自在に運べるのも強い。エフフォーリアは大型馬のわりに器用さがあり、皐月賞の内容からも小回り2500mで大幅にパフォーマンスを下げる可能性は低い。前走のほうが体調が良いらしいが、引き続き古馬と斤量2キロ差なら上位。

クロノジェネシスは昨年の覇者で適性は言うまでもないだろう。やはり減点要素は海外帰りという点と近2年で勝利したレースはいずれもタフな馬場だったという点。綺麗な良馬場だった大阪杯は2着、天皇賞秋は3着と負けており、今年は昨年の掘れた特殊馬場とは異なるので昨年よりパフォーマンスを下げる可能性がある。調教は参考にしないので体調面はわからないが、海外帰りもプラスではないだろう。

同じく海外帰りのディープボンドは不利があった中山金杯を除けばいずれも先行して粘り込むセオリー通りのタイプ。とにかくスタミナ豊富で上がり勝負にさえならなければ大崩しないので中山2500mへの適性は高い。内にパンサラッサが入ったので出方をうかがいながら流れに乗れそうな枠順もいい。ステラヴェローチェは調子落ちの菊花賞で長く脚を使って4着。皐月賞以外は大味な競馬ばかりなので、この距離でもっとセコく運べればエフフォーリアとの差は詰まるはず。その点もう少し内枠がほしかったがギリギリ一桁馬番なら可もなく不可もなし。

他の馬は展開や枠順が恵まれないと自力では足りないので簡単に触れる。

まず、逃げるパンサラッサはこの距離での実績もなければ上がりも極端に遅いので力が足りない。キセキも近走内容から年齢的な衰えは隠せず。タイトルホルダーは自分のリズムで運べると強く、そこまで厳しい流れも経験していないので古馬のペースを追走して脚が使えるか疑問。前走はあまりに上手く行きすぎたのと、大外枠を引いてしまいパフォーマンス低下は免れないか。

アリストテレスの前走は逃げたのが敗因かも知れないが緩い流れだったのでもう少し脚を使ってほしい。今回は騎乗経験のある武豊に替わるのはプラス材料で恐らく溜める競馬になるのだろう。20年菊花賞ではコントレイルとクビ差、ディープボンドに先着しているので能力的には足りそうだがストロングポイントがない。強いて言うならバテないタイプなのでロングスパートの競馬は合うはず。前走よりは確実にパフォーマンスを上げて来るはずなので人気次第では買い。

ペルシアンナイトの前走はドスローでキレ負けしたので上がりが掛かるレースになるのは良い。ただ、年齢を重ねてズブくなってきたとはいえ2500mはやや長いので、絶好の最内枠と鞍上C・デムーロでどこまでカバーできるか。アカイイトの前走は展開が向いたことが大きくそれを除けばパッとしない成績。枠順も折り合いに難があるので決していい枠ではなく、相手強化のここは強調材料は少ない。アサマノイタズラは距離、コース問わず同じ上がりしか使えていないので完全に他力本願なタイプ。余程前崩れにならないと足りないので、前日傾向で差しが決まる馬場なら少し。

上記の評価に土曜の傾向を加味して最終的に◎を決めます!


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