朝日杯フューチュリティステークスも先週と同じ狙い方で攻める!

馬場

先週の阪神芝コースは水準より1秒前後速い時計の出る馬場。10レース中4角10番手以降から連対したのは1頭のみとやや先行有利の傾向だが、馬場の内側はかなり傷んでおり、直線は真ん中に進路を取る馬が大半だった。意外にも騎手コメントでは「馬場の悪い内側を走らされた」など内側を敗因に挙げるコメントはなかった。しかし、全レースで上がり2位以内が連対、かつ上級条件では33秒台と末脚が生きる外差し傾向なのは間違いないだろう。

今週は木、金曜日に雨予報があるので降水量次第では傾向が変わる可能性がある。基本的には時計の掛かる馬場になって、より外差し傾向に拍車がかかるとみている。ある程度速い上がりを使える外枠先行馬、または差し馬に注目する。

適性

過去5年、4番人気以下で馬券になったのは6頭と比較的平穏な決着。しかし16年には1~3着馬まで4番人気以下という年もありメンバー次第の部分もある。

脚質傾向は先週に同舞台で行われた阪神JFと似ていて上がり上位馬が強い。大きな違いは上がり4位以下が阪神JFは5頭のみに対して朝日杯は7頭と多いこと。

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牡馬のレースの方が体力やスピード持続性に優れた馬が好位から押し切るケースが目立つ。牝馬はキレ、牡馬はパワーの優位性が上がる。とはいえ冒頭で触れた通り外差し傾向の阪神では上がり上位馬が最有力なので今年は相手候補までか。

今年の上がり上位馬はセリフォスドウデュースダノンスコーピオンジオグリフプルパレイあたりが上位。またしても上位人気になってしまったが、先週も挙げた4頭のうち2頭が馬券になっているだけに狙い方を変えずにいく。

先週「新馬戦のスローとは異なるので極端にスローだった馬の上がりは鵜呑みにしない方がいい」と言ったが該当するステルナティーアが凡走。今回該当するのはドウデュースダノンスコーピオンセリフォスの3頭。この中でセリフォスは一枚抜けた上がりがあり、この場合はペースアップによる凡走は経験上少ない。

また、ドウデュースダノンスコーピオンはいづれも1800mからの短縮ローテというのも懸念材料。過去5年、前走から距離短縮ローテだった馬は「0-0-1-12」で馬券になったのはクリノガウディーのみ。そのクリノガウディーは1800m戦でもHラップを経験していて該当する2頭とは過程が異なる。初めてのスピード競馬に対応できないわけではないが凡走のリスクは上がるだろう。

プルパレイは前走のデイリー杯でセリフォスに完敗。決め手に欠けるので不向きな上がり勝負だったとはいえ逆転するには何か後押しがないと厳しい。その点、多頭数になりペースが上がるのはプラス材料だろう。ジオグリフは初戦をスローの上がり勝負で勝ち上がり、一気にペースが上がった札幌2歳ステークスでも完勝。だいぶ上がりを落としたのは気になるが、上がりの掛かる札幌コースなら目を瞑れる範囲。初戦で33秒3の高速上がりを使っているので、Hラップを経験できたとプラスにも取れる。レース内容からエンジンの掛かりはあまり速くなく、斬れより長く脚を使えるタイプに見えるので、包まれる競馬より外目からエンジンを吹かしていく形が良さそうで、重い印を打つかどうかは枠順次第。

ここまで上がり上位馬を見てきたが、最後に「牡馬はパワー」ということでHラップ寄りのペース経験がある馬もチェック。挙げるとすればオタルエバードーブネ。どちらもペース経験こそあるものの、上がりが遅いので前残りの馬場などの恩恵がほしい。さらに前者はベストは1400mに映るし、後者はディープインパクト産駒のキレが備わっているなら通用も、前2走で見せた脚だけなら力が足りない。やはり上がり上位馬を中心に枠順確定後に取り捨てを考える。

 


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